井口尊仁(いぐち?たかひと)氏
米DOKI DOKI, INC. CEO(最高経営責任者)ジャストシステムを経て起業し、ミニブログサービスを開始。その後、頓智ドットを創業して2008年、iPhoneが捉えた世界に関連情報をリアルタイムに合成するAR(拡大現実)アプリ「セカイカメラ」を発表。13年には眼鏡型ウェアラブル機器を開発するテレパシーを創業した。現在、會話を自動認識して関連する畫像や映像をリアルタイムに収集?表示することで音聲コミュニケーションを可視化するサービス「トランスペアレント」を準備中。(寫真:的野弘路、以下同)

井口さんはこれまで、iPhoneが登場してすぐにAR(仮想現実)技術を使ったアプリ「セカイカメラ」を開発したり、眼鏡型ウェアラブル機器「テレパシー?ワン」を開発したり、アイデアをすぐに形にして発表してきました。今はどのようなサービスの開発に取り組んでいますか。

井口尊仁氏:米サンフランシスコを拠點に、DOKI DOKI, INC.という會社で「トランスペアレント」というサービスを開発しています。話している會話を音聲認識して、関連する畫像や映像をリアルタイムに収集?表示していくサービスです。音聲コミュニケーションを可視化することで、例えば會議の參加者の理解を助け、生産性を向上することを目指しています。今はβ版のリリースに向けて準備中です。

 よく、アイデアをどんどん付箋に書いて壁に貼っていったり、ホワイトボードに図を描いたりしながら會議をしますよね。創造性を高める手法として「ビジュアルミーティング」というものがありますが、ビジュアルは議論の活性化や理解をより定著させることに役に立ちます。それを、自動でやろうというものです。

 昨年12月にプロトタイプを作ったら結構いいものができて、今年3月にSXSW(サウス?バイ?サウスウエスト=米オースティンで開催されるテクノロジーイベント)で発表したら、大ウケでした(笑)。特にウケたのは、人種間のコミュニケーションの壁を越えられるのではないか、という期待からです。歐米では移民の流入などによって異なるバックグラウンドを持つ人たちとのコミュニケーションが課題になっています。會話の內容がどんどんビジュアル化されれば、お互いに會話の前提をビジュアルで共有したうえで話ができるので、相互理解が進むというわけです。

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「起業は怖くないか? そんなの愚問だね」の著者

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ?つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通?サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時點のものです。

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