海外進出には、日本で想像していなかった困難がつきまとう。しかし、それで進出當初に定めた「進出目的」を守り続けることが大事と山下氏は指摘する

 前回取り上げたコアコンピタンスとは、あなたの會社の「圧倒的な強み」のこと。あなたの會社は「なぜ事業をするのか」という全社のビジョンに直結するものです。ですから、コアコンピタンスは本社の経営トップが決めるべきものです。

 一方、進出目的は、海外現地法人がそれぞれの市場環境の中でどう戦ってコアコンピタンスの達成を目指すかを定めた戦略のことを言います。つまり、進出國の誰に、どんな商品やサービスを売るのか、何によって進出國の生活者に貢獻するのか、という軸をはっきり定めることです。

 大事なのは、コアコンピタンスから導き出した「誰に、何を売るか」という進出目的を、本社にいる経営トップ?海外進出責任者、現地法人に駐在する責任者、現地採用のスタッフに至るまで、全メンバーが共有しておくことです。

コアコンピタンスと進出目的の違い
コアコンピタンス進出目的
定義他社にない圧倒的な強み。
全社の共通ビジョンに直結する
コアコンピタンスを踏まえ、
現地で定める戦術
策定時に明確にするポイントなぜ事業をするのか誰を狙い、何を売るのか
策定の主體本社、経営トップ海外現地法人

 本社と現地法人は距離が離れているのでつい忘れがちですが、海外進出という大きな事業に攜わるメンバーは1つのチームです。メンバーの役割はそれぞれ異なりますが、迷いが生じたり、壁にぶつかったりしたら、それぞれ自社のコアコンピタンス、そして進出目的という原點に戻ることができます。原點が明確ならば、何があってもぶれることなくビジネスを成功させることができます。

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「アジアに進出したのは何のため?」の著者

山下 充洋

山下 充洋(やました?みつひろ)

日経BP総研 中堅?中小企業ラボ 客員研究員

1964年生まれ。化粧品のマンダムで海外現地法人の責任者、マンダムと菓子メーカーの森永製菓で本社の海外擔當責任者を長く務めた。2018年6月から日経BP総研 中堅?中小企業ラボ 客員研究員

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時點のものです。

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日本には、まだ中國が決して勝てないものがある。それは、優れた「中間層」の人材だ。

丹羽 宇一郎 伊藤忠商事元會長

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