當選を決めた、民主黨のオカシオコルテス氏。最年少の女性下院議員となる(寫真:ロイター/アフロ)

米國の中間選挙が終わりました。結果をどうみますか。

高濱:2016年に行われた大統領選と異なり、各種メディアの予想が今回は的中しました(笑)。上院は辛うじて共和黨が死守。下院は民主黨が過半數を制しました。

 今回の中間選挙は、各候補者への投票というよりも、ドナルド?トランプ大統領が推し進めた2年にわたる「傲慢な米國第一主義」に対する米國民の審判といった色合いが濃かったのです。

 米有権者の聲は、「経済が好調」なのはいいけど、傲慢で獨りよがりの「米國第一主義」にはやはりついていけない、というものでした。

 そして有権者は、トランプ大統領が“獨占”していた三権(司法、行政、立法)のうち立法の一部を取り上げたのです。上院で、共和黨を多數派のままにしておいたのは「弾劾決議案がそう簡単に通らない狀況を(上院に)作ることで、トランプに首の皮一枚殘しておいた」(米主要紙論説擔當記者)と言えそうです。

これで、米議會は上院と下院で多數黨が異なる「ねじれ議會」になったということですね。

高濱:その通りです。「ねじれ議會」になると、今後2年、両黨の意見が対立する法案を通すのが困難となります。さらに弾劾発議権を持つ下院が「民主黨の天下」となったわけですからトランプ大統領を弾劾すべく訴求する動きが強まるのは必至です。それだけでなく、トランプ政権の政権運営に不透明感が出てきました。

ナドラー新司法委員長とトランプ氏は舊知の「大敵」

弾劾手続きはまず、下院司法委員會が弾劾決議案を審議するところから始まります。委員長は共和黨から民主黨に替わって、弾劾の動きが現実味を帯びますね。

高濱:新委員長には、これまで民主黨の筆頭理事(ranking member)だったジェリー?ナドラー議員(民主、ニューヨーク州第10區=71歳)が就任します。

 ナドラー氏は同州下院議員を経て92年に連邦下院議員に當選して以來、連続して再選している超ベテラン議員です。州下院議員の時にフォーダム法科大學院の夜間コースに通って弁護士資格を取った苦労人です。

 選挙區はニューヨーク?マンハッタンのど真ん中。不動産業を営んでいたトランプ氏と、ウエストサイド?ハイウェーの経路変更をめぐって90年代から激しく爭った経緯があります。地元紙はかつて、両氏の関係を「大敵同士」と書き立てました。

 同議員はその後、ロシア情報工作員13人がスパイ容疑で國外追放になった際にこう述べています。「ロシア人が米大統領選に介入したのは國家の根本問題だ。トランプ大統領がロシアに報復しないのは、日本軍が真珠灣を攻撃した時に當時の大統領が何もしなかったのと同じこと」

ということは、ナドラー議員が司法委員長に就任すれば、トランプ大統領に対する弾劾発議の動きが一気に加速するということですか。

高濱:加速はするでしょうが、「一気に加速する」とは言えないかもしれません。

 司法委員會の委員は40人。弾劾決議案は単純過半數(21以上)で可決でき、本會議に送付されます。下院本會議も単純過半數で可決でき、上院に送付されます。

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