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(写真=Shtterstock)

「相手にしてもらえないのが、こんなにも辛いことなのか?#21462;?#33258;分がいつまで持つのか、自信がなくなってしまいました」

 役職定年になった会社員は、うつむいたままこう話した。

 男性の会社では55歳になる?#21462;?#22823;まかには次の3つのキャリアプランから選択を強いられるという。
(1)役職を外れ、同じ職場に残る
(2)人材派遣会社を1年間利用し、転職を検討する
(3)関連会社に転籍する

 彼は「会社に貢献したい」との思いから、同じ職場に残ることを選択した。ところが、そこで待っていたのは「集団いじめ」だったのである。

 というわけで今回は「役職定年のリアル」を取り上げる。まずは男性の「今」をお聞きください。

「青臭いこと言うようですが、私は会社に恩義を感じているんです。いろいろな現場を経験させてもらったし、上司にも恵まれました。なので、自分の経験を生かして後輩のサポーターになれればと考えていたんですが、周りは私を歓迎していませんでした。

 ある程?#21462;?#20104;想はしていましたが、『自分が前向きにやれば問題ない』と考えていたんです。

 ところが、与えられるのは1人で切り盛りする仕事ばかりで、周りとの接触は一切なし。終わらなければ家に持ち帰らなくてはなりません。仕事?#25991;?#23481;もあまり意味のあるようなものではなく、データを打ち込むだけの仕事だったり、関連会社との会合をセッティングする仕事だったり。

 それで『若手を1人つけてほしい』と上にお願いしました。でも、無視されました。本当に無視です。無言で『あんた何言ってんだ?』というような蔑んだ目で見返されただけでした。

 しかも、そういう上司の態度を若手も見てるでしょ。すると同じように無視するようになる。そこに「私」がいるのに、まるでいないように扱われる。今まで一緒にやってきた同僚や部下が、役職がなくなった途端、まる?#20999;?#23398;生の“いじめ”のように無視するんです」