全4942文字
「バッテリージャパン2019?#24037;?#23637;示された日立造船(上)とFDK(下)の全固体電池

 毎年2月の終わりから3月のはじめにかけて、東京ビッグサイトでは電池関連の大規模イベン?#21462;弗嘯氓匹戛`ジャパン?#24037;?#38283;催され…という同じような書き出しで昨年もこの時期にこのコラムを書いた(「中国巨大電池メーカー『CATL』の実力を垣間見る」参照)。

 ことしのバッテリージャパンの最大の話題の一つは「全固体電池?#24037;饋?#20840;固体電池は2017年10月の東京モーターショーで、?#21435;瑗?#33258;動車が2020年代前半に商品化を目指?#24037;?#30330;表して俄然注目されるようになった。というのもそれまで全固体電池の実用化は2030年以降という意見が大勢だったからだ。

 今回のバッテリージャパンでは日立造船やFDKが全固体電池のサンプルを展示して、来場者の注目を集めていた。日立造船とFDKは数年前から全固体電池を展示しており、その点で目新しさはないのだが、日立造船は今回、2019年度中の商品化を目指?#24037;長趣?#26126;らかにした。もしこれが実現?#24037;毪取?#30827;黄化合物系?#24037;?#21628;ばれる材料系の全固体電池としては初の実用化となるだけあって、来場者の関心はひときわ高かった。

温度変化にも真空にも強い

 なぜ全固体電池が注目されるのか? その前に、そもそも全固体電池とは何なのか。それを理解?#24037;毪郡幛恕ⅳ蓼氦?#29694;在のリチウムイオン電池の構造を簡単におさらいしておこう。というのも、現在各社が開発に取り組む全固体電池もリチウムイオン電池の一種だからだ。

従来のリチウムイオン電池と全固体電池の構造の比較(資料:新エネルギー?産業技術総合開発機構)